テーブルウェア

テーブルウェアフェスティバル2024に行ってきました。

ssyouhei

いらっしゃいませ!今年もこの季節がやってきました!テーブルウェアフェスティバル2024の開催です!!

 テーブルウェアフェスティバルとは毎年東京ドームにて行われるイベントです!食器、カトラリーにはじまりテーブルクロスから装飾まで幅広いジャンルのメーカーや作家が一同に集結する、まさに食空間の祭典です!!

 かつての都が京都にあったことや、磁器の輸出に九州が大きな役割を担ったりと、歴史的背景から考えると陶磁器生産はどうしても西日本で栄えがち。東日本で生活する私にとって、全国の陶磁器が入場料1,800円+交通費で見れるのは非常に安いモンでございます。

 例年では1月下旬~2月下旬開催なのですが、昨年からは11月下旬~12月上旬開催になりました。昨年これに気が付かなかった私は参戦を逃してしまったのですが、今年はしっかりと参加できました。今後は12月開催が恒例化していくのでしょうかね。

 さらに昨年より会場は東京ドームから東京ドームシティプリズムホール開催に変更となりました。規模は四分の一程度まで縮小してしまったのですが、これは正直悪いことばかりではありません。というのも東京ドーム開催だと全ブースしっかり見たら開場と同時に入場してもギリギリ全て見れるかどうかってくらい時間が足りなくなるんですよ。今回の規模感のほうが複数店で「あの商品良いな」って吟味しながら買い物がしやすいのです。

 今回のテーブルウェアフェスティバルの目玉は輪島塗です。今年の明けに発生した地震や大雨で大きな被害が出た能登半島復興の意を兼ねた本企画では、多くの輪島塗の名品に触れることができました。

 中には普段お目にかかれない白漆や色漆といった物まで展示されていました!白漆はともかく、色漆なんて初めてお目にかかりました。この色でツヤがあるもんですからパッと見ガラスかと思いました。夏に使うと楽しそうですね!

 企画の一環として世界一のジェラテリア「マルガージェラート」を輪島塗で頂くという、なんともまあ贅沢な企画も行われていましたよ。私ジェラテリアって単語すら初耳なんですけど。

 輪島塗って買おうとすると高いですからね!こういうところで使用感を試せるのはありがたいです。あらためて触ってみると格別ですね、輪島塗。美しい黒はもちろんなのですが、恐ろしかったのがに吸いつくような手ざわり。初対面とは思えないくらい手に馴染むんですよ。ゾッとしましたねぇ…世の中にはとんでもないうつわがあるものです。

 企画展を楽しんだ後はテーブルウェア大賞を拝見。こちらは全国から公募したテーブルウェアセッティングの中から頂点を決めるコンクール。毎年その結果発表がこの会場で行われるのです。どれもこれも大変参考になりました。

 特に大賞作品の方の「食卓上に庭園様式を再現しよう」という発想力!!痺れましたね~!!しかも庭園景観の中にガラスの小付をおいて、そこに料理を盛りつけようっていうんですよ?単なる飾りではなく、ちゃんと食器になってるんです!!あれで実際にもてなされたら楽しいだろうな~!!どれも大変勉強になりました!!

 実力の差を大いに感じた後は、いよいよ出展ブースでお買い物。例年より規模が縮小したとはいえ、まあ広い!!販売系のブースはなんと97箇所。ブース数だけでいうなら全国区焼き物産地の陶器市クラスですから、隅から隅まで見ようとすれば、結局時間が足りません…笑

 この手の大型イベントは買う、買わないの決断力が求められます!キープはなるべくしない事が大事ですね!産地に直接行くより敷居が低い分、競争率はかなり高めです!自分が欲しいうつわは、自分以外に10人くらい欲しがってるくらいの心持でいたほうがいいです。私の周りでも「良いなと思った商品が無くなってる〜!」という声がちらほら聞かれました。このようなイベントでの買い物はなるべく即決にしましょう。

 陶磁器産地ごとの大型ブースは伝統作品から新進気鋭のものまで幅広く見比べることができます。波佐見焼は楽しい食器が多かったですね~!特に丹心窯さんの作品はどれも心躍るようなものばかりで印象的でした。来年行こうかな~、波佐見焼。

 個別ブースで度肝を抜かれたのがこちら、会津匠の会。なんともおいしそうなチョコレートですね。実はこれ、漆器の小物入れなんですよ。いやホントに言われるまで分からなかったです!!オシャレな展示してんな~って見てたら、「これ漆器なんですよ~」って言われまして。オイオイ嘘だろ!?ってなりましたよ。これはギフトなんかで喜ばれそうですよね!

 私がこのイベントで楽しみにしているのはアンティーク系のブースです。品質の割に値段はお手頃。中にはとんでもない傑物が売られていたりします。以前私は不揃いにつきバラ売りされていた6,000円前後のマイセンを買ったことがあります。今回も色絵のロイヤルコペンハーゲンなど面白いものがありましたね。コペンハーゲンもああいうの作るんですね。始めて見ました。お写真は撮ってなかったのでロイヤルクラウンダービーの展示で事なきを得ることにしましょう。

 そんなこんなで今年も隅々まで堪能することができましたテーブルウェアフェスティバル。開場10時から見て回っていたものの、気が付けば時刻は16時。結局一日中見て回ることになりました。規模縮小しててよかった~笑

 テーブルウェアフェスティバルは毎年いろいろな出会いと発見がある。素晴らしい機会です。食器が好き!料理が好き!そんなあなたはぜひ参加してみてくださいね!!毎年秋口に情報が出回りますので、開催概要のご確認をお忘れなく!!

 という訳で今回はここまで。それでは~!

店主紹介
気楽なスタッフ
気楽なスタッフ
現役サラリーマン
現在20代後半。大学生の時に観たドキュメンタリーがきっかけでうつわに魅了された男。

「ひとりでも多くの人がうつわに込められたメッセージを楽しんでほしい!」をテーマに活動すべく、個性豊かな愛用のうつわに振り回されつつ生活をしている。

愛用のうつわは笠間焼、備前焼、九谷焼きなど日本陶磁器が中心。西洋磁器はウェッジウッド、マイセンがお気に入り。食空間コーディネーター3級を持っています。

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