うつわコレクション

信楽焼を買ってきました&お土産自慢。

ssyouhei

いらっしゃいませ!

先日ついに未踏の陶磁器生産地に行ってまいりました!ずばり信楽焼です!!ご覧の通りお土産一杯!

信楽焼はご存じの方も多いんじゃないでしょうか?何を隠そう信楽焼は約5年前のNHK連続テレビ小説「スカーレット」の舞台。当時の私は放映時間が出勤真っただ中ということで見ることができなかったのですが。どんな話なんですアレ?

 信楽焼は約800年という日本陶磁器界屈指の歴史の長さを持つ陶器生産地。日本の陶磁器生産の基盤を築いた六古窯のひとつです。信楽焼の特徴は釉薬を使わず、自然釉による焼き締めのうつわであること。焼しめられた赤褐色の土に燃料のアカマツ灰が化学反応を起こし、緑色のガラス質のツヤを纏った緋色の焼き物が生まれるのです。まさにスカーレット!

 まあ文だけで見ても難しいと思うので今回買ってきた食器たちを見ながら話していきましょう!ええ、今回は信楽焼の解説に見せかけたお土産自慢です。どうかお付き合いくださいませ。

 まずはこちらの角皿!分厚く、重い。配膳で腱鞘炎になりかねません。もはや皿というよりも瓦です。保管も大変で正直ものすご~く取り回しにくいです。よくもまあ買ったうつわにここまで文句が出るな。

 じゃあ何で買ったの?って言われると、とにかく見た目が良かったからです。一目ぼれにございます。肉に魚介に野菜に、何を乗せても映えそうじゃないですか。信楽の緋色を思う存分味わえる、素晴らしい焼き具合です。

 こちらは箸置きと豆皿。箸置きは珍味入れとしても使えるフラットタイプ。思えばこういう小皿系で焼き締めのお皿もってなかったなあということで購入しました。ちょっとした野菜なんて入れるのがよさそうですね。

 焼き締めは本当に使いやすいんですよ~。備前焼でも話しましたが、とにかく上にのせるものを魅せやすいというメリットが焼き締めの強みですね。どれも使うのが楽しみです!

 続きましてこちら、飯椀です。個人的に信楽焼きといえば自然釉によるガラス質、焼き締めのバランス感覚だと思っています。どちらかが多すぎても、少なすぎてもいけない。特に使う機会が多い飯椀は一番拘りたいところですね。我ながらなんてめんどくさいのでしょう。でもこの拘りを受け入れてくれるのが誤差を生じるハンドメイドの良さでもあります。規格統一のレディメイド品ではこうはいきません。2日間かけて数店舗をまわり、一番しっくり来た飯椀をチョイスしました。

 こちらの湯飲みはなんと作家さんからいただいたもの。現地の作家さんの中には買い物をするとサービスしてくれる方もいます。家庭菜園で使いきれない野菜くらいの感覚で。飯椀を買った窯元さんが窯を新築したようで、その試作品とのこと。

 陶芸界隈では改築後の窯でまず左馬の陶磁器を焼くのが習わし。左馬とは右から乗ろうとすると転んでしまう生き物、馬の習性からきている縁起物。つまり馬の左なら転ばない、ということから転じて商売繁盛の縁起物としているわけです。

 そう、今回買ったのはご飯を美味しく食べるための品物。主菜、副菜、ご飯を信楽で揃てみたわけですね。今までいろんな産地のものを使う傾向にあったので実はこういう買い方は初めて。こういったご飯の揃えを買ったのには訳があるのですが、それは後程。

 同じ焼き締めでも、以前訪れた備前焼とは全然違いますね!工程や基本的な材質は同じはずなのに、焼き物とは実に面白いものです。現地で学べた物は非常に多かったので、まだまだ話したりません。しばらく信楽焼のお話が続くかと思いますが、どうかお付き合いくださいませ!

 次回は詳しい現地の様子でもお話ししましょう。それでは~!

店主紹介
気楽なスタッフ
気楽なスタッフ
現役サラリーマン
現在20代後半。大学生の時に観たドキュメンタリーがきっかけでうつわに魅了された男。

「ひとりでも多くの人がうつわに込められたメッセージを楽しんでほしい!」をテーマに活動すべく、個性豊かな愛用のうつわに振り回されつつ生活をしている。

愛用のうつわは笠間焼、備前焼、九谷焼きなど日本陶磁器が中心。西洋磁器はウェッジウッド、マイセンがお気に入り。食空間コーディネーター3級を持っています。

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