土鍋生活はじめました。目止め編
いらっしゃいませ!今回は土鍋生活の第2回をお送りします!
前回のあらすじ。長年愛用し続けた炊飯器の釜にコーティング剥がれが発生!憧れの炎舞炊き生活を始めるべく、新しい炊飯器を買おうと悩んだ結果、なぜか土鍋を購入したスタッフ!!!しかし土鍋は憧れの炎舞炊きを可能とする優れものであった!!!!こうして文明生活に別れを告げたスタッフの、文化的な生活が幕を開けるのであった!!!!!
というわけで買っちゃいました土鍋。信楽焼の3号炊きです。詳しい経歴は前回の記事をご覧ください。土鍋の魅力も前回の記事をご覧下さい。
今回は実践編ですね!いよいようちの土鍋さんが火を噴きます!!買った当日から使いたくて、自らの手で新幹線経由で運び出しました。めちゃくちゃ大変でしたよ。早速この土鍋を使って記念すべき初めての…
おかゆを作ります。
何故!?となるかも知れませんが、これは「目止め」と呼ばれる、とっても大事なコーティング作業。欠かしてはならないモノなのです。
おかゆを作ると白濁とした水分が溜まると思うのですが、あれは米から抽出されたでんぷん質。これを土鍋に纏わせることで、鍋内側の溝をコーティングするのです。これをすることで鍋自体を汚れや臭いに強くするだけでなく、細かな溝を塞ぐことで破損を防ぐ効果もあります。表面の気泡から入り込んだ水分が乾き切らず、火をかけることで急激な温度変化が発生。うつわが耐えきれず破損!!っていうのはザラにありますからね。土鍋って本当に繊細な子です。でもそんなあなたを愛していきたい。
土鍋を洗って入念に乾かし、レッツ目止め。この際のポイントは生米からおかゆを作らないこと。生米に火が通るより先に鍋が温まってしまう可能性があります。こうなると気泡から水が入り込んでしまいますし、最悪の場合割れます。必ず炊いた後のお米からおかゆを作りましょう。
米を炊くために、炊いた米を用意しなければならないってどういうことやねん!!
…って言いたい気持ちをグッと堪えてサトウのご飯にておかゆを作ります。(小麦粉や片栗粉でも出来るようです。)
八分目まで水を入れたらご飯を投入。蓋をせずに弱火でゆっくり加熱していきます。おかゆができたら火を止めて1時間放置。こうすることで抽出したでんぷん質が冷めることで鍋をコーティングしていきます。
1時間経過。米を取り出し、煮汁を捨てます。後はこちらを水洗い。洗剤等を使うと目止めコーティングが取れてしまいますのでご注意を。こちらを入念に乾燥させれば目止め完成です!!土鍋はとにかく乾燥と定期的な目止めが長持ちのコツ。1シーズンに1回は目止めをやると良いでしょう!
ちなみにこのおかゆは食べられます。流石サトウのご飯。美味しい。美味しいけど…
今なら夏野菜料理を作るために皿を作らされた大泉洋さんの気持ちがわかります。おいパイ食わねえか。
本日はここまで!!次回、いよいよ米を炊きます!!