土鍋生活はじめました。白米編
いらっしゃいませ!
ついにこの時がやってまいりました。待ってました。いや待ちわびていました。シリーズ投稿3回目にしてついに、私は土鍋で米を炊きます。
じゃあ今まで何をやっていたんだって話ですが、前回までのあらすじ。社会人デビューから共に歩んできた炊飯器が限界を迎え、憧れの炎舞炊きを買うはずがご飯炊き用土鍋を購入したスタッフ。さっそくご飯を炊こうとするもそうは問屋が卸さず、おかゆのでんぷん質で土鍋をコーティングする作業「目止め」を強いられることとなる。実はおかゆが苦手なため、二食連続のおかゆが結構苦痛だったスタッフ!!土鍋デビュー記録、ついにクライマックス!!
まず最初にお断りしておきますが、今回の記事で記述する火力・時間は土鍋を購入した際に付属していた説明書をもとに記載しております。土鍋ご飯の炊き方をネットで調べると、結構書いてある火力や時間が変わってくるので要注意です。こればかりは体感で覚えるか、購入された土鍋の説明に従うのがベストでしょう。
ただ、どの記事にも共通して言われていたのが土鍋はしっかり乾燥させてから使うことが最重要項目。とくに気を付けたいのが土鍋の外側。ここは土鍋の中でも釉薬のコーティングが施されていない、むき出しの生地の部分。つまり特に吸水性がある(濡れやすい)部分なんです。
加えてここは直火が当たる温度変化が激しい部分でもあります。陶器という材質はこの温度変化が大敵。濡れた状態=生地内部が低温の状態から直火で熱される=高音の状態になるとどうなるか。生地の伸縮が発生して、最悪の場合割れに直結するんですね。なので皆様、土鍋を使う際は乾燥をしっかりするようにしてください!!
乾燥の大切さがしっかり伝わったところで…さっそく炊いていきましょう、記念すべき土鍋炊き第一号!今回は個人的に一番炊くことが多い2合炊きでやってまいります。米と水を入れましたら鍋を火にかけます。火力は強火で10分。ここでは沸騰による急激な加熱が目的。これによりお米が流動しながら加熱される訳ですね。炎舞炊き!!
ここでいう強火の解釈はそれぞれありそうですが、個人的な見解としてはガスコンロを着火した際の火の大きさ。あの火の大きさは鍋底面全体に火が行きあたる丁度いい大きさだったりします。
火にかけて7分程度時点で蓋から蒸気と水分が噴き出してきますが、気にしないで行きましょう。
10分の強火が終わりましたら、次は4分間の弱火。これにより蒸し向けて保温の準備を始めます。お焦げを作るのもこの弱火の段階。お焦げが好きな方は1分前後長く火に掛けましょう。
4分間の弱火が終わりましたら火を止めて15~20分蒸していきます。これ以上火にかけるとお焦げを超えて炭になってしまいます。土鍋の強みである蓄熱性による保温性能を駆使して、余熱でじっくり火を入れていきましょう。ステーキを休ませるのと同じ理論ですね。
蒸しが終わり、蓋を開けるとそこには…
炊き立てのツヤツヤ白米が!!土鍋ご飯の完成です!!
ご覧ください!ご飯粒が粒ですよツブ!!俺は今、白米を炊いている!!
今回はごはんを味わうことに注力するために、ご飯のアテはシンプルを極めさせて頂きました。果たして土鍋炊きの実力やいかに…? 頂きます!!
うん!!ちょっと硬い!!
まあ初めから上手くは行かんでしょう。これから慣れですよ慣れ。
ただ炊飯器炊きと明確に違うのは、ご飯一粒一粒の食感がよく分かる事。米が立つ、とはこのことを言うのでしょうか?というのも炊飯器で炊くと、場所によってはかなりベチャついてしまい、米同士が塊になったりすることもありました。よく混ぜてごまかしてましたね。
それが、無い。この記事作成時点で既に何度かご飯炊いてはいるのですが、米が塊になる現象は今のところ見られません。
そしてこれが個人的に大きいのですが、冷飯になっても味が落ちない!!これは感動しました!!冷や飯にすると食感が落ちるというご飯のデメリットにはかなり頭を悩ませていました。電気代を惜しまず保温をつけっぱなしにしたほどです。しかし土鍋炊きのご飯では冷えた際の食感の悪化が気になりません。なんなら美味しいです、冷や飯が。一粒ごとに火が入りやすいからですかね?お陰様でお弁当に躊躇なく冷や飯を入れられるようになったのはかなりありがたいです。
小学生のころは火を使って米を炊く、なんて家庭科の授業でやることだけだと思っていました。しかしまさかこうして大人になってからこれが日常になろうとは思いもしませんでした。確かに手間はかかるのですが、それ以上の恩恵は確かにありますし、なによりこの手間がまた美味しさの秘訣なのでしょうね。ほんと、ご飯が美味しいです。ビバ日本人。
最近は1合炊き用などコンパクトな土鍋もあります。炊き込みご飯をするとき~など、皆さんもぜひ如何ですか?凄く美味しいですよ土鍋ご飯。ぜひ試してみてくださいね!
という訳で今回はここまで。それでは~!