京博に行こう!その1 念願の光琳かるたとご対面
いらっしゃいませ!
ということでいつぞやの予告通り…
行ってきました!!国立京都博物館!!!!
いや〜大満足でしたよ〜光琳かるた!!
正直光琳かるただけを目当てに行ったのですが、他展示も中々見所があったので今回は光琳かるたが良かったという話、それから京博も楽しめたよ~という話の2本立てで行きましょう。今回は熱があるうちに光琳かるたの話から!
さて、今回の京博にきた私の目当ては2月1日まで特別展『光琳かるたと小西家伝来 尾形光琳関連資料』です!!
私個人的にこの逸品には深い思い入れがありまして。実は私、この光琳かるたのレプリカ品を所有するどころか日用飾りとして使用しているんですよ。
原典は実は個人蔵。かつて一度だけ大々的な展示があったようですが、以降は一度も展示されず、レプリカでしか味わうことができなかった幻の名品です。私もレプリカを堪能していたクチですね。
が、近年こちらの作品が国立京都博物館に寄託され、約半世紀ぶりに一般公開される運びとなりました!!
これなんですが私前回の記事で『寄贈』って書いてたんですよね。寄贈は所有権ごと相手に渡すのですが、寄託は保管・運営を他者へ委託し所有権はあくまでそのままのようです。つまり変わらず個人蔵のままですが、ひと目には出やすくなったということですね。似ていますが意味は全く異なります。誤った情報を発信してしまい大変申し訳ございませんでした。該当箇所は修正済みです。

それでも寄託は期限付きの場合もありますし、またとない機会であることに変わりはありません!急な予定と出費ということで夜行バスに乗り込みやってきました、国立京都博物館!略して京博!!
特別展『光琳かるたと小西家伝来 尾形光琳関連資料』では光琳かるた全200枚をはじめ、尾形光琳に関する貴重な資料群の展示をしております。尾形光琳の作品も数点展示されておりましたよ。
主役となる光琳かるたが一般公開されるのは実に1972年の東京での展示会以来とのこと。私はそもそも生まれてすらいなかったので「一生原典を見る機会は来ないだろうな〜」と思っていたんですが。

※京博では沿面写真撮影が禁止になっていますので、私物のレプリカをイメージてして使用しています。
ドキドキしながら京博を散策していると、ついに念願の原典・光琳かるたと対面した興奮ときたら…もう素晴らしい!!
まず私が持っている光琳かるたは2種類ありまして、そのうちぽるぷ出版制作の物を特に愛用しております。今でこそ絵本や児童学習書などを発行される会社ですが、少し前までは古文書の精密復元製品を扱っていた時期があります。そのクオリティは申し分なく、そのままガラスケースに飾っても様になるほどのクオリティでした。私が魅了された光琳かるたもこの子ですしね。
が、やはり本物は次元が違いました。まず驚いたのがその輝きです。レプリカは外枠〜裏面が職人による金箔貼り。表面はメーカーによっては表面が光沢加工をしていたりするのですが、それでも濃淡のない、真っ平らで奥行きのない輝きでした。


しかし本物は背景部分が泥金で重厚感のある輝きを持っています。さらに上の句の歌仙札に描かれた着物の模様までもが金細描で表現されており、その技術力の高さに舌を巻きました!まさかここまで金彩だったとは…!!

そして何より驚愕したのがその色彩です!!
私が持っているレプリカよりも明らかに状態が良く、発色が素晴らしい!!紅葉や着物の赤が特に顕著で、一度見れば脳裏に焼き付くほどの鮮烈な色。使用している顔料はもちろんなのですが、保存状態の良さにも起因しているでしょう。個人蔵されていた方にはよくぞここまで守り抜いたと頭が上がりません。

もはやカルタの域を超えた、総勢200枚による元禄文化の化身たち!これが目の前にズラッと立ちはだかるその様ときたら!!目頭が熱くなりましたよ。あの興奮を私は忘れることはないでしょう。展示会の図録を買ったのは初めてです。
さて、改めて今回の展示資料や図録を振り返りますと、光琳かるたの学術的価値の高さをあらためて実感するに至りました。

光琳かるたは鑑賞用としての側面が強く、その証拠としてほぼ同時期に制作された日本現存最古の百人一首かるた・道勝法親王 百人一首かるたに比べて取り札(下の句)にも絵が描かれていることなどから伺えます。
この17世紀付近は美術的側面の百人一首が確立した時代でもあり、「歌仙絵の上に和歌と歌い手名が書き記される」という、百人一首札の基本が出来上がったのもこの時期でした。そして時同じくして江戸時代は観賞用=縁起物や嫁入り道具としての遊戯道具が立場を確立していた時代でもあります。そんな時代背景の中、生まれるべくして生まれた傑作がこの光琳かるたというわけですね。
(ちなみに道勝法親王 百人一首かるたは4/12まで茶道総合資料館にて開催中の『芦屋・滴翠美術館の名品』にて展示中です。見て来ました。)
これまで人並みではありますが美術館・博物館に足を運んだ身としては、ここまで何かに駆り立てるように赴いた美術展は初めてでした。そしてその情熱に従った甲斐もあり、非常に有意義な時間を過ごすことができました。本展示会に携わったすべての皆様、私の悲願を叶えていただき本当にありがとうございました。
ということで国立京都博物館 特別展『光琳かるたと小西家伝来 尾形光琳関係資料』は2月1日まで開催です!!
次に見られるのはいつになるかわからない、非常に貴重な機会です!!皆様ぜひ足を運んでみてくださいね!!

ちなみに会場には便利堂製の光琳かるたレプリカも販売しておりました!気になった方は要チェックですよ!!

…
というわけで今回はここまで。それではまた〜!

