京文化の焼き物 清水焼-清水焼研究レポ-ト ①
いらっしゃいませ!
早速ですがみなさま『日本文化の街』と聞いて思いつく場所はどこでしょうか。そうです、京都ですね。他の街を思いついた方も正解ですが、ここは京都ってことにしないと本コラムが始まらないので今回はお許しください。
さて、京都といえばもはや語るまでもない日本文化の総本山。ありとあらゆる文化が集い、時には交わることで後世へ文化の潮流を紡いできた街です。
そんな数ある京都の伝統工芸の中から今回は京都が誇る窯業・清水焼をご紹介できればなぁと思います。華がありながら過美にならない、絶妙なバランス感覚を誇る日本を体現する京都の芸術。その一角をみなさまと探究してまいりましょう。
【清水焼と京焼の関係】

清水焼とは京都に複数存在する窯業の一角。京都における『清水』といえば大人気の観光地・清水寺。私が行った時は閉門30分前だというのに様々な国の観光客で溢れかえっておりました。
そう清水焼はその名が示す通り、清水寺を中心とする東山エリアにて栄える陶磁器です。
ここでひとつ呼称に関するお話をひとつ。京都は各地に窯業文化が栄えているのですが、京都の陶磁器産業を総称して『京焼』と呼ぶようです。チワワ、柴犬、ダックスフンドを総称して『犬』って呼ぶような感覚でしょうか。
しかしこの『京焼』という呼び方なのですが、どうも京都内でもブレがあるようで…京焼=清水焼という扱いをしたり、『京焼・清水焼』と併記したりと様々です。このブレが清水焼を理解する上で弊害になりやすかったりしますので、今回は京都の窯業文化の総称を『京焼』。その中でも東山地区の窯業を『清水焼』と定義した上で話を進めていきます。
【特徴がないのが清水焼?】
清水焼の特徴を現地の方に聞いてみると、よく返ってくるのがこの言葉。「清水焼は特徴がないのが特徴」というものです。出ましたこの言葉。こう評される陶芸産地は私が知る限り少なくとも3カ所あるのですが。
私の所感ですが、「特徴がないのが特徴」と呼ばれる産地は総じて作風が自由な産地がほとんどです。ひと言に「自由」といっても英訳してみるとliberty(法や規範の元の自由)とfreedom(何にも縛られることのない自由)で分けられますが、陶磁器の作風における自由はlibertyといえるでしょう。
というのも「特徴がない産地」達は伝統技法が豊富でという特徴があります。

清水焼を例に挙げてみるとまず陶器と磁器の両方を制作しておりますし、それらの装飾技法も絵付けに釉薬掛け、印判、刷毛目に焼締。さらにそこから絵付けひとつをたっても赤絵、染付、金襴手…とざっと挙げてもこの多さ!!隣の県の信楽焼なんて火と燃料の灰だけでやっているというのに。(別に技法が多けりゃ良いってわけじゃありませんけど。)
要は特徴がないという言葉の正体は伝統技法の多さからなる多種多様な作風であり、完成した作品の姿に統一感がない=「特徴がない」というわけです。
ということでここまで書き出してみたのですが、序論でこの文章量!!これは長くなりそうな記事ですね!今回はここまでにしましょうか!
なにせ清水焼はまだまだ私も勉強不足。皆様と一緒に探究したい分野なのです。現地まで行った分、じっくりアウトプットしたいのでどうかお付き合いくださいませ。
というわけで今回はここまで!それではまた〜!

