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幻の百人一首・光琳かるた

ssyouhei

いらっしゃいませ!

みなさま正月気分は抜けましたかね。わたしは七草粥を食べそびれてしまったので正月明けをしそびれた気分でございます。七草粥って七日の朝に食べるものだったんですね。七日の夜に七草を買いに行ったところ売り切れていましたよ。

ということで正月気分の抜けていないまま、今回は正月らしいお話をおひとついたしましょう。さて正月といえば皆様古来より様々な遊びがございますね。コマ回し、凧揚げ、カルタなど。正月にぴったりな遊びは様々です。みなさん今でもやってます?

特にカルタというものは歴史が長く、その原点は平安貴族の間で楽しまれていた貝合わせに由来します。生まれ持ったもの同士でないとピッタリ一致しないという貝殻の特性を活かし、並べられた貝殻の中から絵柄などから一双組を探すこの遊びは、江戸時代より和歌集より引用さられた上の句、下の句で一双となる絵札を取り合うカルタに変容していきました。中でも百人一首は王道の題材ともいえ、明治時代からは競技カルタなんてものが成立するほど。昨今でも人気作品『ちはやふる』でも注目されていますね。

そんな百人一首カルタですが、この世には幻と呼ばれる百人一首カルタが存在するのはご存知でしょうか。それが今回の主役・光琳かるたです。

私百人一首の暗唱もできない身ですが、ある時にこの美しいかるたの存在を知りひとめぼれいたしました。

尾形光琳。18世紀初頭に京都の呉服屋として生まれた彼は、のちに日本画壇として大成。国宝・燕子花屏風をはじめ絢爛豪華な江戸文明を全面に押し出しながら、空間美とも言える絶妙な引き算を得意とし、彼の画風は『琳派』として後世にまで継承されることになります。日本美術史にその名を刻むる伝説的な人物です。

そんな彼にはある噂があったのです。

『尾形光琳が書き上げた、百人一首カルタがあるらしい。』

ことの発端は明治時代に尾形光琳が残した下書きが発見されたことでした。そこに描かれていたのは大和文字で描かれた短歌、そしてその情景と歌仙たちを鮮やかな絵で表現した見事な図案たち。当時このような絢爛豪華な金彩で描かれた品々は嫁入り道具として普及しておりましたが、光琳かるたは最早嫁入り道具の域を超えておりました。

しかし図案が見つかるばかりで肝心な本作は見つからず。光琳かるたは幻の存在となっていました。

…が、近年になってこの光琳かるたがなんと一般のご家庭から発見されたのです。聞くところに要ると、どうも光琳にゆかりのあるご家庭だったようですが一般家庭の個人蔵にはかわりはありません。

これには学会も大騒ぎ。なにせ100年以上も幻の存在とされていた光琳の作品が確認されたわけですからね。本作はかつて一度だけ展示会が行われ、以降は個人蔵のため門外不出。その代わり京都の印刷会社による精巧なレプリカが出回っており、現在ではご家庭でも楽しめるようになりました。

ということでご用意いたしました。こちら私個人蔵のぽるぷ出版製 光琳かるた 限定3000部です。

光琳かるたレプリカは超精密印刷された光琳の絵を一枚一枚、職人による金箔貼りで装飾された超豪華仕様。その新品価格は13~20万前後で流通しています。聞いたことありません。超高級かるたです。

まあフリマサイトやオークションサイトの機嫌次第では5,000円から20,000円前後で買えるんですけどね。私もこちらで入手しました。

レプリカとはいえあの光琳の絵を忠実に再現した訳ですから、手に取れるというのは中々の感動を覚えます。生活ツールから一種の美まで昇華された大和文字。江戸時代の絢爛豪華さを体現した華やかな絵に金箔の輝き!!百人一首なので上の句、下の句あわせて総200枚もの絵柄が楽しめる超贅沢資料です!!

そんな贅沢な品を私は壁飾りとして利用しています。大半が恋歌ですが、四季折々をうたった詩が多いので季節の飾り物としてとても優秀なんですよ。額のほうは元々は二枚組のポストカードを飾るフレームを転用しました。

新年を迎えた現在は山邊赤人の一首を飾っています。沖合から見た富士山の姿の雄大さを謳った一首なのですが、今も昔も富士山の美しさは変わらないようですね。1月はご来光や一富士二鷹三茄子などなにかと富士山に縁の多い時期です。富士山の絵も味があって大変素敵です。

その日の気分や季節イベントごとに組み換えできるので、飾っていて飽きがこないんですよ~。歌の意味で選んでも、絵柄だけで選んでも非常に楽しいです。

光琳かるたは私が所有するコレクションの中でもかなり満足度の高い品です。中古価格もまあ値を張りますが、100種の飾り物をあの値段で買えると思えば割と安く思えます。1枚25円からですよ!わお!!

みなさんもぜひ一度は触れてみてくださいね~…って話で締めようとしていたんですよ。この記事。この記事に向けて情報を精査していた時に知ったのですが…

出展 特集展示 光琳かるたと小西家伝来尾形光琳関係資料 – 京都国立博物館

なんと、光琳かるたの現物が国立京都美術館で展示中らしいじゃないですか!!!

しかも会期が来月の2月1日まで!!!

展示会HPの文面を見るかぎりですが、どうも光琳かるたは個人蔵から国立京都博物館に寄託されたようですね。今回はそれを記念して現物に限らず、前述した図案も展示されるようじゃないですか。興奮してきましたね。つい先ほど京都までの足を予約してきました。(※マジです。)

光琳かるたの話は展示会に行った後にでも改めてさせていただきます。今後も光琳かるたは紹介できればと思いますのでよろしくお願いいたします。というわけで今回はここまで。それではまた~。

店主紹介
気楽なスタッフ
気楽なスタッフ
数寄者兼サラリーマン
現在20代後半。大学生の時に観たドキュメンタリーがきっかけでうつわに魅了され、気が付けば日本文化の魅力にハマる。

「ひとりでも多くの人に日本文化を楽しんでほしい!」をテーマに、くらしで楽しめる日本文化を研究中!

とくに日本陶磁器には目がなく、いずれは販売店を持つべく画策中である。 一番のお気に入りは画像でも使用している九谷焼の花詰盃。もうね、たまんないよコレ。

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