備前焼のふるさと・伊部の町へ
いらっしゃいませ!
前回は備前焼に対する熱い思いを語ったので、今回は備前焼の産地・備前市伊部地区を訪れた時の様子をお届けいたしましょう!伊部を訪れたのは2回。当時はいずれもコロナ禍の最中でしたね。最近行けてないので情報がやや古いですが、ぜひご参考になれば幸いです!
備前焼のふるさとは岡山県備前市。その中でも特に中心地とされているのが伊部(いんべ)地区です。最寄り駅の伊部は岡山駅よりJR赤穂線にて40分~1時間半。ちなみにこの時間差は急行に乗れるか否かの差になります。
伊部のいいところは駅を降りてすぐに焼き物窯元が広がること!これはありがたいですよね!焼き物産地や売り場って駅から絶妙に離れている場合が多いんですよね~!備前焼なんてメインストリートまで徒歩1分ですからね!目の前の横断歩道渡ればすぐ売り場ですよ!?たまんねえなオイ!!!!
ちなみに駅併設の建物二階には伊部の窯元作品が一同に集う共販エリアがありますので、まずはここで好みの作家さんに目をつけるといいかもしれませんね!付近には備前焼博物館もあるのでこちらでお勉強していくのもおススメです!
備前焼のメインストリートは伊部駅から出て交差点を渡り、突き当りに広がる一本道。両脇に窯元がズラッと並ぶ様は壮観ですね!!ここは10月に行われる備前焼陶器市のメイン会場にもなるほど、備前焼の中心地と言える道です!写真はまさに10月の陶器市シーズンでしたがこの時はコロナ禍により中止。現地の方によると、ここが人で埋まるようですよ。
各窯元の平均価格は1,500~5,000円といったところ。中には高額品が混じったりもしますが、正直どれもレベルが高いので上記の価格帯でも大満足の買い物ができますよ。ちなみにおススメの窯元さんは小西陶古さんです。あそこはいい土を使ってますね。焼きの入り方も素晴らしい。
このメインストリートの中には天津神社があるのですが、山門、狛犬、参道と至るものが備前焼で出来ている神社です!焼き物産地の中心地に近い神社はこのように地元の技で彩られるのが面白いですね!大体その地における焼き物の開祖を祀られていたりします。
メインストリートの反対の山間には伊部南大窯跡があります。室町~江戸時代に稼働していた巨大な登り窯の跡地ですね。ちなみに当時の陶磁器生産は藩が運営していました。今の感覚でいえば県営・国営事業だったわけですね。ここ失敗作等を破棄した場所でもあり、当時の陶片が誇張でもなんでもなく山のように積みあがっています。あの光景は圧巻でしたね…今の備前焼が確立されるまでこれ程の、いやこれ以上の積み重ねがあったのかと思う背筋が伸びます。とちなみにここの陶片は500年前に制作された貴重品なのですが、この陶片一つ一つごと史跡名勝天然記念物に指定されていますので持ち帰りは厳禁です。
以上伊部の町の紹介でした!他にも伊部の町は見所がたくさんございます。全国展開されていて、陶芸体験もできる大型窯元・夢幻庵さんとかね。コロナ禍以降の様子はまだ見れてないので、近々また行きたい産地です!!今年は結構産地の予定立ててるので、来年にでも行こうかな~!
今回はここまで!次回はもちろん、泊まった宿の話をしますよ!ではまた!